紙本淡彩山水図 余夙夜筆 (しほんたんさいさんすいず よしゃくやひつ)

名称(事業名) | 紙本淡彩山水図 余夙夜筆 |
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ふりがな | しほんたんさいさんすいず よしゃくやひつ |
指定区分 | 県指定文化財 絵画 |
指定年月日 | 昭和37(1962)年 1月 12日 |
所在地(市町村) | 酒田市若竹町 |
所有者(実施団体名) | 個人 |
概要 (活動状況等) |
「江亭待友」と題された本図は、流れの畔の東屋で、舟で訪れるであろう友を待ち望む図である。筆を惜しむかのように、空間を大きく取った描写、縦長の画面中央を蛇行して川が流れ、船客を乗せる舟と、葉越しの舟が描かれている。川に望んで亭が2軒、手前の亭には友を待つと覚しき人物がいる。 対岸の山麓には、田植えの終わった水田がみえる。岸辺と樹木、新緑に萌える山には、淡く明るい縁が掃かれ、清々しい作品となっている。画面からは初夏の1日、胎蕩とした気分に心地好い川風が吹いてくるようだ。 池大雅に学んだおおらかな筆法で、師の画風を忠実に守り描いた作品である。製作期は大雅の影響や、画題と落款の謹直で繊細な書体などから、若書と推察される。この時期の 優品である。 「平安餘夙夜寫」の落款に、「八岳」の朱文楕円印が押されている。 縦124.4㎝、横21.0㎝ |
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公開の有無:有 |
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