紙本墨画牧牛図 無款 (しほんぼくがぼくぎゅうず むかん)

名称(事業名) | 紙本墨画牧牛図 無款 |
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ふりがな | しほんぼくがぼくぎゅうず むかん |
指定区分 | 県指定文化財 絵画 |
指定年月日 | 昭和37(1962)年 4月 6日 |
所在地(市町村) | 酒田市若竹町 |
所有者(実施団体名) | 個人 |
概要 (活動状況等) |
図は画面手前左側に土坡を描き、今しも牧童を乗せた水牛が水から岸に上がろうとし、 後方の河中には、牧童を乗せ歩みを止めた親牛と、それに寄り添う子牛が配されている。 河を隔てて、画面中央から左に対岸の土坡が薄墨で描かれる。水牛・土坡は輪郭線を用いない没骨描で、墨の濃淡によって情趣ある画面を作っている。そこに、岸辺を洗い、水牛の足元を流れる河水が、繊細な描線にて表される。空間を大きく取り入れた、隙のない構成で、農村の景の描出に成功している。 中国では本図のような牧牛図は、江南の野趣に満ちた風景を表す好画題として、多くの 画家が採り上げ、さらに禅の悟りを教える十牛図も加わり、盛んに製作された。 本画は落款・印章ともにないが、描写・画想ともに優れ、同時期の日本人の作とは考えられない、いわゆる宋元画とされる作品に入るもので、舶載された貴重な牧牛画である。 中国・元時代(14世紀)縦50.0㎝、横29.5㎝ |
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公開の有無:有 |
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