葡萄栗鼠蒔絵 刀筒 (ぶどうりすまきえ かたなづつ)

名称(事業名) | 葡萄栗鼠蒔絵 刀筒 |
---|---|
ふりがな | ぶどうりすまきえ かたなづつ |
指定区分 | 県指定文化財 工芸品 |
指定年月日 | 昭和28(1953)年 8月 31日 |
所在地(市町村) | 酒田市御成町7-7 |
所有者(実施団体名) | (公財)本間美術館 |
概要 (活動状況等) |
太刀形に湾曲した刀筒である。鍔の部分が膨らんで、印籠蓋(いんろうぶた)造に仕立てた口となり、口には掛金具と蝶番(ちょうつがい)を取付けている。刀筒は総体を黒漆塗とし、葡萄と栗鼠を曲面全面に巧みに描いている。 栗鼠は金の薄肉高蒔絵に付描(つけがき)で尾を描き、葡萄の葉には、金平蒔絵が用いられ、葉の一部に、砂子の薪き分けによって濃淡をつける、絵梨子地の手法を取り入れている。 葡萄の実は、金平蒔絵の輪郭線と螺鈿(らでん)を用いて表わし、配置も巧みで、器面にアクセントを与えている。伸びやかな葡萄と、生き生きとした栗鼠の文様が、この刀筒を魅力あるものとしている。 近世初期の洗練された作風を示す漆芸品として貴重であり、さらに古作の刀筒としても、稀な作品である。 (長さ113.0cm、口径11.9cm) |
問い合わせ先 |
東京国立博物館寄託 公開の有無:有 ホームページ:葡萄栗鼠蒔絵 刀筒 Tel:0234-24-4311 |
地図 |