康煕赤絵壷 (こうきあかえつぼ)

名称(事業名) | 康煕赤絵壷 |
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ふりがな | こうきあかえつぼ |
指定区分 | 県指定文化財 工芸品 |
指定年月日 | 昭和33(1958)年 3月 4日 |
所在地(市町村) | 山形市大字陣場 |
所有者(実施団体名) | 個人(個人所有のため地図は表示せず) |
概要 (活動状況等) |
明の万暦帝が没すると、中国最大の窯業地景徳鎮では、官窯の御器厰が廃止され、民窯の商業的な生産活動が中心となった。わが国では、明から清へと移行する17世紀に、景徳鎮で焼かれた青花磁器を「南京染付」、五彩磁器を「南京赤絵」と、広く総称してきた。 本作品は、大振りの壺であり、ヨーロッパやアジア向けの、輸出用製品と思われる。一般的な南京赤絵は、白地に赤・緑・黄を主とした色絵だけで、文様を描いた華やかな作が多い。 この壷の場合には、胴部の牡丹の花と、頸部の葉の一部に、コバルト顔料で透明釉の下に、文様を施す青花(染付)技法が併用され、重厚な印象を与えているのが珍しい。 細かな丸を繋げた魚子(ななこ)文様で地を埋めつくしているのも、過渡的な様式の特徴と合致 しており、清朝官窯が復興する前の康煕時代早期の作とみられる。 (高さ27.5㎝、径27.2㎝) |
問い合わせ先 |
公開の有無:無 |