環状注口土器 (かんじょうちゅうこうどき)

名称(事業名) | 環状注口土器 |
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ふりがな | かんじょうちゅうこうどき |
指定区分 | 県指定文化財 考古資料 |
指定年月日 | 昭和33(1958)年 3月 4日 |
所在地(市町村) | 鶴岡市家中新町10-18 |
所有者(実施団体名) | (公財)致道博物館 |
概要 (活動状況等) |
縄文時代後期の土器で、松森胤保(たねやす)が『弄石(ろうせき)餘談』で「夷五器」として、この土器を挿図入りで紹介している。江戸時代に岩手県一ノ戸の条右衛門の所持であったが、明治に庄内の研究家達の手を経て現所蔵となっている。出土地は岩手県一ノ戸町あたりと考えられる。 胴部がドーナツのように環状で、肩部に大きな注入口、反対側に注出口をつけた痕跡があり、底には高台をもつ特殊な器形である。器高は15㎝、胴部上端までが7.5㎝、胴径12.5㎝、高台の高さ1㎝、底径4㎝、胴部の容積は約390ccである。注入の口縁部は波状の起伏があり、沈線の間を刺突文で埋めた文様がある。胴部は縄文を地文として、弧状の沈線で連結文を施し、文様の接点に小さな瘤を貼り付け、部分的に縄文を磨り消している。 精緻精錬されたみごとな土器で、祭祀などの特別な用途とみられる。 |
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公開の有無:有 ホームページ:環状注口土器 |
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