生石2遺跡出土弥生土器 (おいしにいせきしゅつどやよいどき)

名称(事業名) | 生石2遺跡出土弥生土器 |
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ふりがな | おいしにいせきしゅつどやよいどき |
指定区分 | 県指定文化財 考古資料 |
指定年月日 | 平成23(2011)年 12月 27日 |
所在地(市町村) | 上山市中山字壁屋敷5608 |
所有者(実施団体名) | 山形県(県埋蔵文化財センター) |
概要 (活動状況等) |
酒田市の生石(おいし)2遺跡から出土した鉢27点、高坏4点、甕32点、壺10点、蓋5点の合計78点である。これらの土器は、縄文時代晩期終末を経た弥生時代前期を経過する時期で、三つの系統が混在している。一つ目は東北北部の砂沢系土器で、鉢・高坏・甕の器種があり、東北地方の縄文文化の名残を色濃く残している。二つ目は西日本の影響を強く受けた遠賀川(おんががわ)系土器で壺に見られる。そして上記二つの特徴が混じり合った折衷系土器で、甕に見られる。これら三つの系統は同一の時期に共存し縄文文化と弥生文化が巡り会い、とまどいながらも一つになろうとしたことがうかがえる。またこれら資料は、東北の弥生時代の開始期に、西日本の弥生文化が直接波及したと考えられる。北九州の遠賀川系土器が日本海側を北上して伝播するための基点となった形跡を示す第一級の資料である。 |
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公開の有無:有 |
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