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木造釈迦如来及諸尊像 (もくぞうしゃかにょらいおよびしょそんぞう)


名称(事業名) 木造釈迦如来及諸尊像
ふりがな もくぞうしゃかにょらいおよびしょそんぞう
指定区分 国指定文化財 彫刻
指定年月日 平成30(2018)年 10月 31日
所在地(市町村) 寒河江市寒河江市大字慈恩寺地籍31
所有者(実施団体名) (宗)本山慈恩寺
概要
(活動状況等)
 釈迦として伝えられながら、阿弥陀として指定(大正4年)された中尊像の名称を釈迦に復し、両脇侍とそれぞれの侍者たちによる群像(昭和62年)と統合した。
【木造阿彌陀如来坐像(阿彌陀堂安置)一軀】時代は平安後期。螺髪は切子形で、肉髻珠・白毫相をあらわしている。衲衣は左肩を被い、右肩に少し掛かる偏袒右肩(へんたんうけん)である。左手は膝上において、掌を上にして五指を開き、右手は屈臂して掌を前に向け、第1・2指を捻ずる。左足を外にして結跏趺坐(けっかふざ)である。 ヒノキ材の寄木造で、彩色は頭髪部は素地に群青彩で、髪際を緑青で縁どり、眉・髭は墨線に群青線を重ね、彫眼の眼球を墨描きし、口唇に朱をさすほかは、像全体に漆箔を施している。 本像は、元来釈迦堂に安置されてきたもので、もともと本像のものであった台座(江戸時代)の光背には、釈迦の種子が彫られている点からみて、少なくとも江戸時代には、釈迦如来像として信仰されていたものである。 (像高52.1cm)
【木造騎獅文殊菩薩及脇侍像 四軀、木造騎象普賢菩薩及十羅刹女像 五軀】
 文殊菩薩と脇侍については、文殊五尊像を構成するもので、この他に善材童子がいるが、現在は失われている。文殊菩薩坐像と優填王は割矧造(わりはぎづくり)で、最勝老人像と仏陀波利三蔵像は一木から彫出し、内刳(うちぐ)りは施していない。
(像高 文殊菩薩坐像37.2cm、優填王像42.6cm、最勝老人像39.5cm、仏陀波利三蔵像39.9cm)
 普賢菩薩と十羅刹女像については、『法華経』普賢菩薩勧発品に基づくもので、これに眷属として法華経を、護持する10人の羅刹女が付属する形である。普賢菩薩坐像は割矧造で、4躯の十羅刹女像は、彫眼で一材より彫出され、内刳りはない。 
(像高 普賢菩薩坐像37.1cm、十羅刹女像(1)41.3cm、(2)42.0cm、(3)40.4cm、(4)36.4cm)
問い合わせ先 期間限定での公開

公開の有無:有