金銅密教法具 五鈷杵 種子五鈷鈴 うち一口に貞応三年、うち一口に仁治二年の刻銘がある (こんどうみっきょうほうぐ ごこしょ しゅじごこれい)

名称(事業名) | 金銅密教法具 五鈷杵 種子五鈷鈴 うち一口に貞応三年、うち一口に仁治二年の刻銘がある |
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ふりがな | こんどうみっきょうほうぐ ごこしょ しゅじごこれい |
指定区分 | 国指定文化財 工芸品 |
指定年月日 | 令和2(2020)年 9月 30日 |
所在地(市町村) | 米沢市米沢市御廟1-5-32 |
所有者(実施団体名) | 宗教法人法音寺 |
概要 (活動状況等) |
本作は、五鈷杵と五鈷鈴とを組み合わせたものである。上杉氏が越後より米沢に移転した際に、現在当寺に秘仏として安置される善光寺如来像とともにもたらされた。江戸時代には米沢城内本丸の謙信を祀った御堂に奉安されていた。明治時代、謙信の位牌を上杉家廟所に移転する際、廟所に隣接する現在の地に同じく遷座された当寺に移管された。 五鈷杵は、やや古様かつ特異な造形を示しながらも、鎌倉時代初期の作風を示している。また、五鈷鈴二口は、胎蔵界四仏を表した荘厳性の高い仕様で、先行する貞応年の鈴に、仁治年の鈴を追作するかたちで製作、善光寺に施入された後、一具とされたものと思われる。杵、鈴とともにいずれも鋳上りが良好で、重厚かつ峻険で巧緻な作風を湛えた鎌倉時代密教法具の優品である。特に、五鈷鈴二口は、ともに年記等の銘文があり、基準作としても貴重である。 |
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公開の有無:無 |