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白畑孝太郎の昆虫標本 (しらはたこうたろうのこんちゅうひょうほん)


名称(事業名) 白畑孝太郎の昆虫標本
ふりがな しらはたこうたろうのこんちゅうひょうほん
指定区分 県指定文化財 天然記念物
指定年月日 平成26(2014)年 3月 28日
所在地(市町村) 山形市蔵王半郷
所有者(実施団体名) 個人(個人所有のため地図は非表示)
概要
(活動状況等)
 昆虫標本(標本箱250箱、総数約6万点)

 当該昆虫標本は、1930~1980年にわたって収集されたもので、大部分は東北地方、特に山形県内で採集された昆虫が多数を占め、採集の対象種はその地に生息した昆虫の全分類群に及んでいる。また、標本には採集地・採集日、採集者などの採集時の情報が詳細に付随されている。
 白畑孝太郎(1914-1980)は山形県南村山郡宮生村(現上山市)に生まれた。この蔵王の麓の豊かな自然の中で、幼少の頃より昆虫採集を始め、独学で昆虫の研究に打ち込んだ。21歳で警察官となり、職務の傍ら昆虫の調査研究を続け、酒田市において66歳で急逝するまでの半世紀余の間、多数の新種を発見・命名するなど近代昆虫学の発展に大きな足跡を残した在野の昆虫研究者である。
 白畑孝太郎の約6万点の昆虫標本は、日本の昆虫研究の黎明期である1930年代から50年余におよぶ長期間にわたるものである。また、昆虫のあらゆる分類群が山形県の全域を対象として収集されていることから、1つの県の昆虫相が丸ごと収集されていると言える。これは、郷土の自然史の解明のみならず、日本の自然史の解明にも道を開く他に例を見ない貴重な内容で、本標本の学術的な価値は極めて大きいものがある。山形県の自然史を主な研究対象として集められた本標本は、特に貴重な動物の標本である。
問い合わせ先 公開の有無:無