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銅造毘沙門天立像 (どうぞうびしゃもんてんりゅうぞう)


名称(事業名) 銅造毘沙門天立像
ふりがな どうぞうびしゃもんてんりゅうぞう
指定区分 県指定文化財 彫刻
指定年月日 令和4(2022)年 4月 5日
所在地(市町村) 米沢市米沢市御廟1-5-32
所有者(実施団体名) 法音寺
概要
(活動状況等)
 左手は振り上げて戟(げき)を持ち、右手は曲げて掌を腰にあてて邪鬼の上に立つ鎌倉時代前期の毘沙門天像。銅による鋳造で、前後合わせ型によると思われる。邪鬼は別に鋳造されており、現在は固定されているが足?で挿す。
 もともと春日山城(新潟県上越市)本丸北側にあった毘沙門堂の本尊とされ、上杉謙信が深く信仰したという。上杉家の米沢転封後は、米沢城内本丸東南隅の御堂に安置され、善光寺如来尊や歴代藩主の位牌等とともに祀られた。明治9(1876)年、謙信の遺骸が現在の御廟所(国指定史跡「米沢藩主上杉家墓所」)に移されたのに伴い、本像も法音寺に遷座された。
 なお、嘉永2(1849)年12月の御堂の火災によって本像も罹災しており、一部破損した箇所は昭和3(1928)年に高村光雲によって修理されている。
 本像は頭部が小さく、肩幅が広く、胸が厚く、腰を引き締め、さらに腰が太いという、鎌倉時代前期の慶派の作風をよく表している。また、適度に筋肉を表した引き締まった表現も、慶派の作品に通ずる特徴である。魚々子鏨による甲の細かな文様表現も丁寧で、鎌倉時代前期の銅像の優品と言え、製作優秀で彫刻史上価値が高い。
問い合わせ先 公開の有無:無