用語説明
新築やリフォームでは、専門的な言葉が多く使われます。基礎用語を簡単にまとめました。【アイランドキッチン】
シンクや調理台などをキッチンの壁から分離し、島(アイランド)型に作業スペースをレイアウトしたキッチンスタイル。壁から離れているので、作業スペースを複数で取り囲んで調理ができる。広めのスペースを有するが、家族で料理を楽しみたい方や大勢の来客を招いての調理に適したレイアウト。
【上がり框/アガリカマチ】
玄関の上がり口、段差部分へ水平に取り付けられる化粧材。バリアフリー住宅では段差自体がない場合があり、この場合境界を分けるための材料となる。
【RC/アールシー】
鉄筋コンクリート(Reinforced concrete)を省略してRCという。圧縮力に強いコンクリートと引張力に強い鉄筋を組み合わせることにより高い強度を保ち、中高層の建物に多く使用されている。
【アプローチ】
住宅の敷地入口から門、玄関まで通じる通路およびその周辺。
【アルコープ】
部屋や廊下などの壁の一部をくぼませて作った空間。くぼませた凹部分で飾り棚や簡単な書斎などにアレンジできる。
【アンカーボルト】
建物の土台を基礎へ固定するために、基礎となるコンクリートへ埋め込むボルトのこと。耐震性・耐久性に密接に関わる重要な部材。
【VOC/ヴィオーシー】
揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略。揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物の総称であり、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど多種多様な物質が含まれる。塗料やワックスなどの溶剤として使われるものをはじめ、タバコ、芳香剤、防虫剤、暖房機器の排気、自動車の排ガスに含まれるものなど。厚生労働省の室内濃度指針では、TVOC(総揮発性有機化合物量)の暫定目標値が400μg/立方メートル以内。
【内断熱/ウチダンネツ】
建物躯体の内側(床、壁、天井)に断熱材を入れる断熱方法。
【エクステリア】
住宅の外回り、外観。住宅の門、扉、塀、物置、カーポート、フェンス等外周りの設備、庭、外構、屋外工作物などを含めた建物の外観外側全体を示す。
【大壁造り/オオカベヅクリ】
柱や筋交いを壁内部に収め見えないようにする壁構造。洋間に用いられる。
【家事動線/カジドウセン】
洗濯、掃除、炊事などの家事を、効率よくこなせるように考えられる住宅内の道筋。
【鴨居/カモイ】
和室の障子や襖などの引き戸上部に取り付けられる横木。引き戸をはめ込むために二本溝をが彫られる。
【ガルバリウム鋼板】
外壁材、屋根材に多く使われる金属素材。アルミニウム、亜鉛、シリコンからなるメッキ層を持つ溶融アルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板で耐食性、耐熱性、加工性に優れている。
【基本設計/キホンセッケイ】
初期の段階で、施主の希望をふまえて建物全体の概要を設計、プランを提案すること。
【Q値/キューチ】
熱損失係数。建物の内と外で1度温度差があるとき、一定の時間でどれだけ熱が建物から失われるかを示す数値。住宅の断熱性能を数値的に表し、値が小さいほど断熱性能が高い。
【珪藻土/ケイソウド】
藻類の植物性プランクトンの死骸が海底などで化石化し、堆積した粘土状の泥土。土壁材として主に使われる。
【建ぺい率/ケインペイリツ】
敷地面積に対して占める建築物の建築面積の割合。建築基準法により土地の用途地域、都市計画によって上限が定められてる。
【高気密・高断熱住宅/コウキミツ・コウダンネツジュウタク】
住宅の隙間を少なくして気密性を高め、壁・床から住宅内の暖かさが逃げたり、外からの暑さが入り込まないよう断熱性を高めた住宅。
【サイディング】
住宅の外壁に使われる板材。セメント系(窯業)、金属系、木質系と多様な種類がある。
【在来軸組工法/ザイライジククミコウホウ】
日本の伝統的な工法。土台、柱、梁、筋交いなどを組み上げて建物が構成される。木造軸組工法ともいわれる。
【サニタリー】
キッチン以外の、浴室、トイレ、洗面所等住宅内にある衛生のための水廻り設備が備わっている部屋の総称。
【C値/シーチ】
相当隙間面積。建物の気密性を表す数値。この値が小さいほど気密性は高い。値を求めるには、建物全体の隙間面積の総合計を延べ床面積で割る。次世代エネルギー基準では、建てる地域によって値が定められている。
【漆喰/シックイ】
消石灰に、のりとひび割れ防止のすさ(きざんだ麻)などを混ぜて水で練り上げた壁材。土蔵や伝統的な和風住宅でよく用いられる。
【地窓/ジマド】
床面に接した位置にある窓。掃き出し窓とも呼ばれ、室内換気に効果的。
【セットバック】
二項道路に接している敷地の境界線から後退させて建物(門や塀なども含む)を建てること。幅が4mに満たない道路に接する敷地は、道路の中心線より2m以上後退させなければならず、セットバックした部分は道路とみなされる。
【外断熱/ソトダンネツ】
建物構造躯体の外側に断熱材を入れる断熱方法。断熱材で室内、床下、小屋裏をすっぽり覆う。
【2×4工法/ツーバイフォーコウホウ】
日本での正式名称を枠組壁工法という、北米で育まれた工法。2インチ×4インチの基本構造材を躯体等に多用し、合板などのパネルを貼り付け構築する。
【天袋/テンブクロ】
和室の押入の上部に設けられる戸棚。
【通し柱/トオシバシラ】
2階以上の木造の建物で使用される、土台から軒まで通した継ぎ目のない柱。
【ニッチ】
壁の一部を凹状にくぼませてつくる飾り棚。花や小物を飾るために、玄関・廊下などでよく設置される。
【布基礎/ヌノキソ】
主に木造住宅の土台の下に設けられる、Tの字を逆にした断面形状の鉄筋コンクリートの基礎。
【延べ床面積/ノベユカメンセキ】
建築物の各階の床面積を合計した面積。延べ床面積は、容積率と深く関わります。
【パネル工法】
建物の床、壁、天井などの構造体をパネルとして工場で生産し、建築現場で組み立てる工法。現場作業が少なくなるので、工期が短縮される。
【梁出し天井/ハリダシテンジョウ】
屋根や上部の床の重みを支えるための梁(横架材)を天井で隠さず、むき出しにして見せる内観デザイン。
【パントリー】
食品庫。キッチンの一部に設ける収納庫。
【ヒートポンプ】
気体は圧縮すると温度が上昇し、膨張すると温度が下降するという性質を利用して、空気中や地中からくみ上げた熱をエアコンや給湯に利用する技術のこと。
【ビルトイン】
造り付けのこと。収納家具や設備機器を建築段階からあらかじめ組み込み作ること。
【複層ガラス/フクソウガラス】
ペアガラスとも呼ばれる、2枚以上の板ガラスの間に乾燥空気を封入したガラス。
【ベタ基礎/ベタキソ】
建物の底面全体を鉄筋コンクリートの基礎にすること。
【間口/マグチ】
土地や家屋などの正面の幅。
【無垢材/ムクザイ】
一本の原木から切り出した継ぎ目のない材木。
【盛土/モリド】
傾斜地などに、他から採取した土砂を盛り上げて平らに造成すること。地盤補強の対策が必要。
【ユーティリティ】
家事作業を行うためのスペースまたは部屋。キッチンに隣接して設け、アイロン掛けや洗濯などを能率よく作業するための家事室。
【ユニットバス】
床・壁・天井・浴槽を工場で成型し、建築現場で組み立てる浴室のこと。
【容積率/ヨウセキリツ】
敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合。建ぺい率と同じく、用途地域ごとに敷地に対してどのくらいの規模(床面積)の建物が建てられるか定められている。
【用途地域/ヨウトチイキ】
地域の環境保全や利便の増進などのため、都市計画法に基づいて建物の種類、用途、容積率、建ぺい率などに一定の制限が指定されている地域。住居系、商業系、工業系の用途地域が12種類、プラス無指定地域に分類される。
【リネン庫】
リネンは麻の布という意味。リネン庫はシーツや枕カバー、タオル、パジャマなどをしまう収納スペース。
【ロフト】
屋根裏のこと。天井を高くするなどして部屋の一部を二層式にした上部スペース。
【ワークトップ】
カウンター。キッチンの調理などをする作業台、天板のこと。