明るい快適な立体空間が家族の暮らしを育む

<Data>
◎タイプ:6LDK ◎家族構成:5人 ◎築年月:平成24年9月新築 ◎敷地面積:422.56㎡(127.84坪)
◎延床面積:177.47㎡(53.68坪)1階:103.51㎡(31.31坪)2階:73.96㎡(22.37坪) ◎構造:木造2階建て ◎工法:在来木造工法
◎工事期間:5ヶ月 ◎補助金等:平成23年度山形の家づくり利子補給制度

<新築プラン>
■家族のライフスタイルに合わせた二世帯住宅設計
■高い天井に梁をあらわした開放的なリビング
■世帯間をつなぐ共有スペースの確保
■スキップフロアーを活用した立体的な空間構成
■県産木材を使用し、県の利子補給制度を受けている
■断熱材の他、遮熱シートを使用し高い断熱性能を実現
■耐力壁に構造用面材を用い耐震性を強化

明るい快適な立体空間が家族の暮らしを育む

構造の特徴をいかした
間取りとデザイン。

閑静な住宅街に建つこの住宅。周囲との調和を考慮し、外観は白とダークグレーを基調にした落ち着きのある雰囲気に。切妻屋根のオーソドックスなスタイルとし、シンプルなデザインの中にも部分的にタイルや幕板を取り入れ、アクセントをつけた。

親と子、孫が同じ屋根の下で暮らしを育むライフスタイル。各世帯のプライバシーを確保しつつ、家族のコミュニケーションを大切にしたいという施主の要望から、みんなが明るく楽しく過ごせるような設計プランになっている。

スキップフロアー活用で開放的なリビングを

明るい快適な立体空間が家族の暮らしを育む 内観は白をベースにした明るい装い。暮らしの中心になる1階のリビングは2階のスキップフロアーを利用し、天井の高さを約3メートルまで引き上げ開放感を出した。天井は梁をあらわにし、無垢のはめ板をふんだんに使用、木の香りや温もりを感じる雰囲気に仕上げた。

1階のリビングと2階のセカンドリビングを直接つなぐ階段。その踊り場には書斎コーナーや本棚、カウンターなどゆとりの共有スペースを設けた。2階のセカンドリビングはスキップフロアーを採用していることから床が高くなる分、天井が低くなってしまうという課題に対しては、屋根の傾斜を活かした登り梁の勾配天井にすることで十分な高さを確保することで対応した。

明るい快適な立体空間が家族の暮らしを育む

機能を増強し次世代省エネ基準を難なくクリア

さらに小屋裏収納を設けるなど限られたスペースを有効に活用して、立体的な空間構成になるよう間取りの配置を工夫した。 断熱についても壁、床、天井などに断熱材に加えて遮熱シートを使用することで、建物内部の温度が外気温にあまり左右されず、冬場の暖房や夏場のエアコンが効率的に使えるようになった。 また、エネルギー効率に優れたヒートポンプ、エコキュート、LEDなどの設備を採用し、次世代省エネ基準を満たし、省エネにもこだわった。

構造は耐力壁に筋違いではなく構造用面材を使用。
建物の重さの中心と強さの中心のズレ(偏心率)を計算し耐力壁が偏らないようにバランス良く配置し、優れた耐震性を可能にした。

明るい快適な立体空間が家族の暮らしを育む

施主の声

飽きのこない外観、木材版の地産地消と在来工法にこだわって、設計・施工をしていただきました。
お気に入りは、2階の階段脇に配置していただいた北欧風のセカンドリビングです。1階リビングからの暖房を利用できるように階段とセカンドリビングの間には壁を設けず、温熱環境に配慮した設計にしていただきました。


<取材協力/資料提供> 設計:小関建築工房一級建築士事務所  施工:株式会社 菊池技建