床下暖房システムで全館暖房
冬でも寒さ知らずな快適住空間

<Data>
◎タイプ:6LDK ◎家族構成:5人 ◎築年月:平成24年11月新築 ◎敷地面積:1235.45㎡( 373.72 坪)
◎延べ床面積:239.31㎡(72.39 坪)1階:164.79㎡(49.84 坪)2階:74.52㎡(22.54 坪) ◎構造:木造2階建て ◎工法:在来木造工法
◎工事期間:5ヶ月 ◎補助金等:東根市住宅新築支援事業補助金、住宅用太陽光発電システム設置支援事業費補助金

<新築プラン>
■無垢材と珪藻土を使った体に優しい家
■現場発泡吹付けウレタンフォーム断熱工事で高気密・高断熱を実現
■屋根の三方向に設置した太陽光発電パネルで燃料費の大幅削減
■基礎に電熱線を埋め込む床暖房システムで冬でも寒さ知らず
■デジタルフレーム構法による安心・安全な耐震構造

床下暖房システムで全館暖房 冬でも寒さ知らずな快適住空間

高性能・高機能を保ちつつ
施主の希望を最大限実現した住まい

年月を経ても色褪せないタイル貼りの外観が落ち着いた佇まいを見せている。タイルは「引っ掛け工法」という貼り方を採用。工期の短縮やコスト低減というメリットがあるほか、タイルの割れや剥離が軽減され、長期に渡って表面劣化に伴うメンテナンスが不要だ。

玄関は来客用と家族用とが目隠しの壁で仕切られ、家族用玄関にシューズクロークを配しているため、メインの来客用玄関はいつもスッキリと整頓された状態を保つことができる。

優しい雰囲気を醸し出す無垢材と珪藻土

室内に入ると無垢材の床が足に優しい。施主の希望で建具や食器棚もすべて同じ材質の無垢材で統一し、家全体を落ち着いた雰囲気にまとめあげている。リビングの天井は標準より200mm上げて、アクセントとして化粧梁を表し華やかさを演出。玄関正面ニッチやつくり付けの飾り棚、間仕切り壁にも角をアールにしたデザインを施した。壁・天井は調湿効果を狙って珪藻土仕上げにしたが、これがデザイン面でも柔らかく優しい雰囲気を醸し出している。

間取りは施主の希望をほぼそのまま採用。リビングからダイニング、アイランド型キッチンまでが間仕切りの引き戸を開け放すと一直線に見渡せ、家族の会話もはずむ。キッチンのすぐとなりに洗面所と風呂場を配置し、水回りをまとめて家事への負担も軽くした。

床下暖房システムで全館暖房 冬でも寒さ知らずな快適住空間

太陽光発電パネルとエコキュートで省エネ

機能面では、基礎に電熱線を埋め込むタイプの床下暖房を採用し、全館暖房で冬でも寒さ知らずの暖かな家を実現した。壁から天井まで現場発泡吹付けのウレタンフォーム断熱工事を施しているため、優れた気密性・断熱性で外気温を遮断し床下暖房の効果をさらに高めている。また、家全体の風の通りを考えて設計、北側に設けた窓を開放すれば夏でも涼やかな風が通るようにした。リビングの大きな窓の前には下屋を設け、日の高い夏は日差しを遮り、冬は日差しが深く入りこみ暖かさを取り込むよう工夫。1年を通じて外の暑さ寒さに左右されることない快適な住空間だ。

また、屋根には三方向に太陽光発電パネルを設置して燃料費を大幅削減。電気が余った場合は売電もしているという。さらにエコキュートで深夜電力を活用しつつ、LED照明を採用して積極的に省エネ対策を図った。

構造面では、コンピューターによる設計・製図システム「CAD」のデータを基に構造計算を行い、主要構造材にプレカットした高性能木材「PFウッド」を用いる「デジタルフレーム構法」を採用。耐震・耐久面でも安心できる優れた建物となっている。

床下暖房システムで全館暖房 冬でも寒さ知らずな快適住空間

施主の声

床下暖房システムのお陰で真冬でも家中20℃にキープされています。夏は断熱効果で外の暑さを遮断して風通しがよく、1年を通して快適です。設計士の方には希望の間取りをそのまま実現していただき、床材や建具・食器棚の素材など細かいところまで要望を聞いていただきました。機能的にもデザイン的にも大満足の住まいです。


<取材協力/資料提供> 設計・施工 奥山建設株式会社