山形の快適生活を見つめた優れた気密・断熱性能

<Data>
◎タイプ:4LDK  ◎家族構成:3人 ◎築年月:平成26年7月新築 ◎敷地面積:247.72㎡(74.94坪)
◎延べ床面積:125.75㎡(38.03坪)1階:82.69㎡(25.01坪)2階:43.06㎡(13.03坪) ◎構造:木造2階建て ◎工法:在来工法
◎工事期間:4ケ月 ◎補助金等:平成26年度地域型住宅ブランド化事業、長期優良住宅、「やまがたの木」普及・利用促進事業

<新築プラン>
■壁・床に「硬質ウレタンパネル」を、天井にはロックウールを使用した魔法瓶のような高気密・高断熱住宅。
■リビング床と天井には、空気を浄化し臭いを取る炭を敷設し、きれいな空気を循環。
■住まう人の要望をプランやデザインに細やかに反映できる完全自由設計。
■開口部を随所に設け、北側の採光も十分に確保した、明るくて開放感あふれる空間。
■様々な用途に活用できる食品庫をキッチン横に配置するなど収納プランも充実。
■HEMSを導入した省エネ性の高いオール電化住宅。
■長期優良住宅の項目基準を満たした100年住宅。

1年中、心地よく、爽やかな空気に包まれる
省エネ性に優れた健康的住宅。
完全自由設計で思いのままにプランニング。

夏の暑さ、冬の寒さが厳しい山形県。それだけに山形では変化にとんだ気候に対応できる住まいづくりが求められる。地場ビルダーである加藤住建は、そんな地域に最適な住まいが提案できるのが強みだ。

特に同社が得意としているのが「山形で快適な生活を送るには、気密・断熱性能に優れた住宅が不可欠です」という担当者の言葉に象徴される「外気温に影響されない住まいづくり」である。それは、1年中心地よい室温に包まれた省エネ性に優れた健康住宅の提供でもある。

まるで魔法瓶のような気密・断熱性

その具体的な形をK邸でみることができた。シンプル&モダンな建物は、実に高度な住性能に包まれている。

断熱材には硬質ウレタンパネル(105㎜)を壁と外気に接する床に採用。天井にはロックウール(300㎜)を吹き込んでいる。窓は樹脂サッシ、複層ガラス(Low-E アルゴンガス16㎜)を採用。外皮平均熱貫流率は0.43w/㎡kで基準値以上の断熱性能という。まるで魔法瓶のような構造である。給気と排気は計画的に行われ、温度・湿度は適温に調整されている。

また、1階リビング床下と天井には「炭」を敷設。空気がこの間を通り、各部屋に循環することできれいな空気を家中に広げている。炭にある無数の孔は湿度調整を行うとともに、有害物質を吸着し、空気を浄化する。同社の住まいが「健康住宅」といわれる理由である。

住まいの隅々まで明るく開放的

さらに、加藤住建の住まいは地域の暮らしに合わせてプラン二ングができる自由設計だ。K邸の場合、1階を親世帯、2階を子世帯が住むプランである。

1階はリビングと和室の続き間を中心に、1ルーム感覚のオープンな空間。段差がなく、高齢者も水廻りや玄関へもスムーズに移動できる。キッチンからリビングや和室を見渡せる開放感も心地いい。また、施主さんの希望によりフローリングと腰板に木を使用。木の持つ質感や温かみをいつでも感じられるくつろぎの空間になっている。

2階にもキッチンとシャワースペース、トイレを確保し、生活習慣の違う世代間でもお互い楽な気持ちで生活できるよう設計している。驚かされるのは、どの部屋も隅々まで明るいことである。通常、高気密・高断熱住宅は、気密・断熱性を保つために開口部を小さく取る。しかし、同社では「山形は日照時間が短いだけに、家族は大きい窓を好む」との地域性に対応して開口部をできるだけ多く、大きくとっている。これもすぐれた高気密・高断熱性能の結果である。

良質な室内環境や丁寧さが評判

加藤住建の場合、「建てたお客さまからの紹介でお建てになるお客様が多い」という。近年、アレルギーやヒートショックの対策として、住まいにおける温度環境や空気質への関心が高まっている。1年中ムラなく心地良い室温ときれいな空気に包まれる住まいは、室内環境に影響されやすい高齢者や子供たちでも安心して暮らせる。また、同社のお客様の話をじっくり聞き、丁寧な住まいづくりを進める姿勢などが、口コミで広がったともいえるだろう。

施主の声

新しいわが家で過ごす最初の季節は「冬」でした。今まで、寒くて仕方なかったお風呂も、温度差の無い空間となり快適に過ごしています。魔法瓶のような家は、寒い冬も暑い夏もお部屋を一定温度に保ち、家族も健康的に過ごしています。無結露50年保証とともに、地元に根ざす工務店さんだからこその安心感も大きいですね。また、一体感のある和室とリビングは、状況に合わせて使い分けができるのでとても便利。感謝しております。


<取材協力/資料提供>設計・施工 株式会社加藤住建