いつでも理想の生活がかなうフレキシブルな平屋の住まい

<Data>
◎タイプ:2LDK+ウォークインクローゼット+ロフト ◎家族構成:5人 ◎築年月:令和元年9月新築
◎敷地面積:828.58㎡(250.14坪)
◎延べ床面積:119.66㎡(36.20坪)
◎構造:木造平家建て ◎工法:在来工法 ◎工事期間:4ケ月
◎補助金等:平成31年度山形の家づくり利子補給制度(子育て支援型)

<新築プラン>
■施主自らが設計を手がけたこだわりの間取り
■さまざまなライフスタイルに対応する可変性の高い建築構造
■断熱、防音などの機能性を住まい全体に確保
■地元産木材を使用した随所の現しがぬくもりを感じさせる居室
■「山形の家づくり利子補給制度」の基準に適合

施主の思いをそのままカタチにした
可変性に富んだ平屋住宅が実現。

建設会社での勤務経験を生かし、施主自身が設計の中心となり竣工した住まい。ご夫婦と3人のお子さんが暮らすN邸は、多目的な用途を想定したリビング、家族全員が過ごす寝室、広々とした子ども部屋の3つから構成される平屋住宅だ。こちらの施工を担当したのは、高畠町の株式会社佐藤工務店。宅地建物取引業も兼ねており、N邸の土地取得から竣工までを一貫した。ベテランの大工技能者が在籍していることで定評がある佐藤工務店は、使い勝手や仕上がり具合などを適宜ご提案。施主の想像を上回るデザイン性・利便性・機能性がそろう住まいが実現した。

未来を見据えた自由度の高い建築

お子さんの将来や施主自身が老後の生活を考慮し、新築のプランニングでもっともこだわったのが“可変性に富んだ住まい”だった。子ども部屋は、現在16.5畳ひと間続きとなっているが、お子さんの成長過程に合わせ、3部屋に間仕切りできるようプランニング。個々のプライバシーは守りつつ、家族の気配も感じられる心地いい距離感が保てる空間だ。また、その頭上には片流れ屋根を利用した明るいロフトを設置。天井裏の空間とつなげれば容易に2階建てにも改修できる。建築構造に制限されることなく、家族のライフスタイルに合わせて自在に間取りを変えられる理想的な造りとなっている。

デッドスペースのないゆとりある空間に

複数階建て住宅と比べ、スペースが限られる印象のある平屋住宅だが、そんなイメージも払拭している。可動式シェルフを取りつけたウォークインシューズクローク、家族5人分の衣類を保管するウォークインクローゼット、勝手口から入ってすぐのパントリーなど、容量だけでなく、使い勝手も良い数々の収納スペースは日々の生活を快適にする。また、子ども部屋にある本棚は、綿密なサイズ調整をしてつくった一点もの。エアコンをはめ込むスペースも設けた生活者目線のアイディア家具である。

高機能資材の導入で厳冬もなんのその

特別豪雪地帯に指定される高畠町。当町に居を構えるこちらの住まいには、厳しい冬を快適に乗り越える工夫が随所に見られる。金属製断熱サイディングを外壁材として導入し、複合サッシ(Low-E)を窓枠に取りつけたことで、住まい全体の高い断熱性が実現。もちろん気密性にも優れるため、一年を通して冷暖房費やCO2の大幅な削減が望める。また、これらは防音性にも長けており、交通量の多い道路に面したN邸だが、室内の静けさに驚く。機能性も申し分のない、寿命の長いオンリーワン住宅が完成した。

施主の声

私たち夫婦の老後を考えてプランニングしましたが、使い勝手や収納などさまざまな工夫をしていただき、まだ小さな子どもたちも毎日のびのびと過ごせる家になりました。
また、以前の住まいよりも実家との距離が近くなり、安心して子育てできる環境が整いました。
それぞれのライフスタイルに合わせ、これからどんなふうにわが家をアレンジしていくか、今からとても楽しみです。


<取材協力/資料提供>施工:株式会社 佐藤工務店