菅原智宏

内装

菅原智宏の仕事。
菅原内装 代表(白鷹町)

『技能グランプリ』での敢闘賞に満足せず奮起。
最高賞である厚生労働大臣賞・金賞を受賞したことで
見えてきた更なる高み。
県の枠を越えて吸収する知識や技術で
これからも成長を続けます。


※所属等は取材当時のものであり、現在と異なる場合があります。

菅原智宏 内装という仕事との出会い
その魅力と縁で30年の内装の道へ


内装という仕事との出会いは菅原さんが中学生か高校生の頃、母の友人の仕事を見たとき。殺風景な下地が剥き出しの室内に壁紙が貼られただけで、その空間が一気に生命感のある明るい雰囲気になったことに衝撃と感動を覚える。
子供の頃から物作りが好きだった菅原さんは高校を卒業すると、その内装との出会いをした畳内装店で働き出す。内装をメインにクッションフロアや壁紙を貼る業務に従事。キャリアを重ねていった。
そして、37歳の時に独立。『菅原内装』を創業して現在に至り、内装業で歩んだキャリアは30年になった。


表装1級の資格取得から技能グランプリ金賞受賞
更なる高みを目指して成長を続ける


菅原さんは事業をスタートするにあたり、何か資格があった方が良いと考え、内装業で信頼度が高くなる「表装1級技能士」の資格を取得。この資格を取得した際に、この資格が参加資格条件の大会があると紹介されたのが『技能グランプリ』だった。
自分のレベルを確認する目的も含めて第30回大会に出場。結果は「敢闘賞」の受賞。十分に評価される結果だったが、菅原さんはそのときの仕事内容に納得できなかったことに悔しさを感じ、再チャレンジに奮起した。
第25回の同大会「表具」部門で日本一になった長井市の四釜表具店の四釜さんに指導いただき、技術を磨いた。
コロナ禍だった第31回大会は参加を見送り、満を持して第32回大会に出場。見事に最高賞である厚生労働大臣賞・金賞を受賞。前回の雪辱を晴らした。
最高賞を受賞した菅原さんでしたが、最高峰の技術が集まる大会において他県の出場選手の仕事のやり方や考え方に驚きを覚え、まだまだ伸び代があると感じる。
大会後、県外業者との交流もはじまり、その知識の多さにまだ勉強することが多いと成長を続けている。


高みを極めても大切にしているのは
お客様のために手を抜かない丁寧な仕事


キャリアは30年になる菅原さんは「長いキャリアが“慣れ”を生むが、これからも気も手も抜かない仕事をしていく」とお客様を大切にすることをモットーに仕事をしていくと語る。
その言葉通り、菅原さんは普段は目の届かないであろう棚の下の壁の下処理も丁寧に手間暇惜しまずに作業をしていた。


一人で出来ない仕事だから
みんなでレベルアップを


自分も指導を受けて技術を磨き、「技能グランプリ」を契機に他県の技術や考え方も取り入れて成長をしてきた。これからは後進たちの技術検定の為にその技術や知識で指導にあたりたいと菅原さんはこれからについて話す。
内装業は一人で出来ない仕事だから、みんなでレベルアップをして業界を盛り上げていきたい。そして、この業界に魅力を覚え、自分と同じようにこの道を歩んでくれる人が多くなればと思いを馳せた。