高齢の母親の事を考えて室内の段差を減らし
暖かで介助しやすい水まわりを実現

<Data>
◎家族構成:5人 築年数:38年 ◎施工面積:19.05㎡ ◎工事期間:23日 ◎工事費:380万円 
◎補助金等:国土交通省「ケア連携型」バリアフリー改修体制整備事業、山形市介護保険居宅介護住宅改修

<リフォームプラン>
・和室と廊下、ホールとの段差をなくし、水まわりも同一平面に
・トイレ、洗面脱衣室、浴室に断熱材を入れて高断熱化
・トイレの床面積を広げ、便器を和式から座便式の洋式便器に
・面積を広げ、またぎやすい浴槽を備えた浴室に改修
・スペースに無駄のない洗面脱衣室に

リフォーム後 ― After

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施主の母親は要介護2の判定を受けており、歩くのには支障がないものの、今後のことを考えれば段差をなくし、トイレをはじめ水まわりをより使いやすくする必要があった。
そこでホールと廊下は和室にあわせてかさ上げし、トイレ、洗面脱衣室、浴室も同じ高さにした。トイレは、和式から座便式の最新型にし、介助しやすいように床面積も広げるとともに、廊下から直接出入りできるよう廊下側に引戸を設けた。洗面脱衣室は、車椅子でも使いやすいよう洗面台は下部に空間のあるものに。また浴室は、増築して1.25坪タイプのユニットバスに交換。浴槽もまたぎやすいタイプとなり、介助も容易になった。
トイレ、洗面脱衣室、浴室は外壁、床、天井、内壁に断熱材を入れたことで、その一画が高断熱化。母親だけでなく、家族全員が暖かな空間で快適に過ごせるようになった。

<リフォームポイント>
・母親の寝室である和室の高さにあわせて廊下とホールの床を30mmかさあげ
・洗面脱衣室を通らずに直接廊下から出入りできるよう廊下側に引戸を設けたトイレ
・トイレは床面積を広げて洋式便器を設置し、かつ滑りにくい床材を採用
・1坪から1.25坪へと増築し、またぎの低い浴槽を備えたユニットバスの浴室
・ヒートショック対策として浴室の窓には断熱性に優れたペアガラスを設置

リフォーム前 ― Before

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施主の声

リフォーム後、母親がトイレに行く回数が増えました。以前は、段差があったり使いにくかったりで、我慢していたことがわかりました。水まわりが断熱化され、快適になったおかげで、浴室がリラックスの場になったりと、家族みんなが喜んでいます。


<取材協力/資料提供>設計・施工 株式会社創研