髙橋広光

大工

髙橋広光の仕事。
髙橋建築 二代目(酒田市)

常に大工職人としての技術と資質を追及する。
手加工、手作業のできる刃物職人にこだわる思い。

髙橋広光
お客さんに喜ばれる職人でありたい。
常に勉強し腕と知識を磨き続ける。

「職人である以上、お客さんに頼まれた要望にはできるだけ応えたい。 "できません"の言葉は絶対に使いたくないという思いでやっている」 と語る髙橋さんは酒田市にある建築会社の二代目。
大工である父親の後を継ぎ、20歳で大工職人になることを決意。庄内職業高等訓練校などを経て、父親の会社で職人としての腕を磨いてきた。 「弊社は地元の元請け会社。この地には弊社や自分を頼ってくれるお客さんがいる。 住宅は建ててしまえば終わりではない。この先、壊れないとも限らない。それを考えると 一度知り合ったお客さんは、一生、死ぬまでお客さんですから...」と地元に根を張る髙橋さんの考えだ。
住宅の建築はもちろん、修復に関する対応も多岐にわたり、時には専門外の場合もあるという。 大工仕事だけを理解しても、お客さんの対応に応えられないケースもあることから、大工業務以外の屋根や外壁など 住宅に関する知識は常に勉強しているという。

"自分の実力を試したい"という思いで飛び込んだ大舞台

職人になり16年、常に向上心を持って仕事に取り組んできた髙橋さん。その姿勢は若い駆け出しの頃からあった。 "手に職の仕事"をしている以上、自分の腕を試してみたいという思いは強く、全国の若手職人が技を競う技能競技大会に 挑戦した。参加当初は全国各地から集まった職人たちの技術の高さに圧倒され、自分の未熟さを痛感、挫折を味わった。以来、仕事に携わる中、自分の技術と向き合いながら、一つ一つの工程を何度も練習しスキルアップに努めた。 そして幾度となく挑戦し続けた結果、その成果が現実のものになり、 全国建設労働組合総連合の平成21年の全国青年技能競技大会、平成23年の同大会で銅賞に輝いた。
「全国大会で受賞したことで、少しは認めてもらえる職人なった。それに近づいたという実感はあるが、 やはり本物の職人でいたい。極端な話、電気が止まっても家が建てられる職人になりたい。 電動工具がなくても手道具さえあれば一軒建てられるという大工はずっと意識していきたい」と髙橋さんは話す。

完成すると見えなくなる下地部分。
実はそこが一番重要。
いかに技を使うかで仕上がりに差が出てくる。


2回として同じ建て物、同じ納まりはないという。その場で基本をいかに応用して使えるかが問われる。 「真四角の家を作るつもりで建てるが絶対どちらかに歪んでいる。 その歪んでいるところをいかに隙間なく建てていくかというのが、腕の見せ所。当然、頭も使うし、力量も必要になってくる」 本当の職人であり続けたいという決意の表れだ。