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更新日:2019年6月11日

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山形新幹線フル規格反対について

ご意見

山形県は、フル規格の奥羽新幹線を誘致しているとのことですが、停車駅や並行在来線等の問題を踏まえると、山形新幹線(ミニ新幹線)は合理性をもって整備されたものと思います。
先進的、画期的な存在であるミニ新幹線を大事に扱い、山岳地帯のトンネル化、踏切の削減、高架化など現有設備の改良に尽力すべきではないでしょうか。(2019-05-20)

県の取組状況

山形新幹線は、在来線の奥羽本線を新幹線の線路幅と同じ幅に広げることにより、東北新幹線が奥羽本線区間に直接乗り入れることを可能とした全国初のプロジェクトとして、平成4年に東京~山形間が開業しました。以来、本県と首都圏を結ぶ大動脈として、観光振興や企業誘致、沿線開発など、山形県の発展に大きく貢献してまいりました。
その一方、開業から20年以上が経過する中で、東北・北海道新幹線や北陸新幹線など、全国におけるフル規格新幹線が次々と開業し、首都圏等との時間的優位性が失われてきており、さらには、在来線を活用した路線であることから風雨や降雪、動物との衝突などによる運休・遅延も多く発生するなど、山形新幹線の速達性や安定性の面で課題が顕在化している状況です。
こうした中、定時性・速達性・安定輸送性に優れたフル規格新幹線は、山形新幹線の速達性・安定性の課題を抜本的に解消し、国と地方を挙げて取り組んでいる地方創生を実現するための基盤となるものであり、その早期実現が不可欠であると考えています。
フル規格新幹線の整備にあたっては、停車駅や並行在来線の取扱いなど、様々な課題があるところです。これらについては、政府において整備計画が決定された後、環境アセスメントを経て、工事実施計画策定の段階で具体的な取扱いが決定されることになります。その際には、それぞれの地域における停車駅や並行在来線のあり方について地元でしっかり議論し、その考えを政府に伝えていくことが必要であると考えています。
こうしたことを踏まえ、現在、関係する6県が連携してプロジェクトチームを設置し、奥羽・羽越新幹線の費用対効果やその整備手法等についての調査・研究を進めているところです。
このような中で、大雨や大雪などによる運休・遅延が多い山形新幹線、特に、その約4割が発生している福島~米沢間について、運休・遅延の解消はもとより、10分強の時間短縮効果が見込まれるトンネルの整備構想が、JR東日本から示されました。
県としては、まずもってトンネル整備の早期事業化に取り組み、奥羽新幹線の実現に結びつけてまいりたいと考えており、「福島~米沢間のトンネル整備の早期事業化」を、「山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟」と県内4つの地域推進組織において、最重点課題と位置づけ、県全体が一丸となって活動を展開しているところです。
今後も、トンネル整備の早期事業化、そして、フル規格新幹線の早期実現に向けて取組みを推進してまいります。(2019-06-10 実施中・実施済 )

( みらい企画創造部 総合交通政策課 )