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更新日:2025年11月10日
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近年、酒田港や周辺漁港などで「立入禁止」「釣り禁止」の区域が急速に拡大しており、庄内地方の海釣り文化が失われつつあると捉えています。
庄内の釣りは、古くは北前船や漁業の発展、武士の余技としての釣りなど、歴史的にも深い文化的価値を持っており、酒田、飽海郡在住の県民もその文化を継承し生活しています。
しかし、現状では危険、苦情などの理由で一方的に閉鎖されるケースが多く、地域の観光・交流・教育の機会まで失われていると考えます。
県として、「地元釣り団体・自治体・漁協と協議しての共用ルール作り」、「安全柵設置などによる安全と共存型の釣り場整備」、「庄内地域の海文化の保全」を検討してほしいです。
安全に配慮した大規模な釣り公園の設立などを検討し、庄内地方の海釣り文化を守り、子ども達へ釣りと美しい山形の海を守る意識を継承できる取組みを検討願います。(2025年10月14日)
関係者によるルール作りは、沖合については山形海区漁業調整委員会において、遊漁禁止区域の設定など、関係者による協議が行われていますが、各港湾及び漁港内では、管理者である県が安全性を鑑みて立入禁止区域を設定しています。
酒田港や県が管理する漁港の一部は、船舶又は貨物の取扱区域であるため、事故や犯罪防止の観点から、防止柵などにより関係者以外の立入りを制限しており、釣りはできない場所となっています。こうした対応は、利用者の安全を確保するための措置ですので、ご理解くださいますようお願いします。
釣りそのものの場所が限られる現状があるものの、海文化の保全や振興という観点では、酒田、加茂及び鼠ヶ関港が地域住民の交流や観光振興の拠点施設として国が登録する「みなとオアシス」に選定されています。このうち酒田港にある「SAKATANTO」では、釣りの文化を伝えるイベントなども開催されており、こうした機会を通して文化の継承に努めています。(2025年11月10日対応困難)