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更新日:2025年11月19日
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山形県を受験したいと考えています。家が農家なので、農業系土木技術者の受験を考えていますが、親戚の人からその職種は過酷だからやめた方がいいと言われました。実際のところは、どうなのでしょうか。(2025年10月24日)
山形県では、山形県職員採用試験において「総合土木」を受験し合格した後、農業土木分野に配属されることにより、農業土木の技術職員となります。
農業土木分野では、本県の基幹産業である農業において、農業者の収益性向上と農山漁村の活性化を進めるための取組みを行っています。具体的には、農地の区画を50アール以上に拡大する大区画化、農業に欠くことのできない農業用水を供給する用水路などの水利施設の整備、農業生産と人命を守るため池の防災・減災対策などに代表されるハード整備事業、食料安定供給の場であるとともに水源・生態系の保全など多面的な役割を持つ農山漁村地域において、コミュニティ活動の維持・発展や共同活動を支援するソフト対策事業に、地域の方々と連携しながら取り組んでいるところです。
いずれの場合でも、事業の対象となる農業者などと話し合い、意見を伺い、合意を得て事業を進めていく必要があります。ときには、なかなか合意に至らず話合いが幾度にも及ぶなど、困難や苦労を伴う場合もあります。そのような時は、担当職員のみが対応するのではなく、係の同僚や上司のサポートを得て、組織として一丸となって問題の解決に努力している状況です。また、近年の気象変動に伴う異常気象により、本県においても大雨により農地や農業用施設に大きな被害が発生しました。農業土木分野では、発災直後から職員が復旧・復興へ目的をひとつにして、昼夜を問わず災害対応にあたったことから「過酷」と思われたことも想像できます。しかし、そのような状況においても、職場では職員の健康の維持には常に配慮しながら、被災された方々の一日も早い復旧・復興を目指して業務にあたっています。農業土木分野だけでなく、その他の職種においても同様に、苦労を乗り越えてこそ得ることができる達成感や満足感があると考えています。
このように、業務を行う上で様々な困難がありますが、業務が完了した際には、農業者と一緒に大きな達成感を味わうことができます。よろしければ、総合土木職の受験もご検討いただければと思います。
なお、令和8年2月に総合土木職インターンシップを実施いたします。山形県の農業土木を知っていただく機会として、ぜひ参加をご検討ください。(2025年11月18日実施中・実施済)