更新日:2023年10月4日

ここから本文です。

心肺蘇生法を覚えよう 【村山総合支庁・村山保健所】

倒れている人を見つけたら (成人用)

1 反応を確認する

誰かが突然倒れるところを目撃したり、倒れているところを発見した場合は、その人(傷病者)の反応を確認します。

傷病者に近寄る前に周囲を見渡して安全であることを確認します。安全が確認できたら、傷病者の肩をやさしくたたきながら大声で呼びかけます。

目を開けたり、何らかの反応や目的のある仕草があれば反応があるといえます。

突然の心停止が起こった直後の場合はつるような動き(けいれん)が起こることがありますが、この場合には反応はないと判断して対応します。

反応があれば、傷病者の訴えを聞き、必要な応急手当を行います。

2 助けを呼ぶ

反応がなければ、大きな声で「誰かきて!人が倒れています!」と助けを求めます。

協力者が来たら「あなたは119番へ通報してください。」「あなたはAED(自動体外式除細動器)を持ってきてください。」と要請します。

協力者がいない場合には、まず自分で119番通報することを優先します。

3 呼吸の確認

心臓が止まると呼吸も止まりますが、突然の心停止直後にはしゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸(死戦期呼吸)が見られることも少なくありません。

胸と腹部が動いていなければ呼吸が止まっていると判断します。胸と腹部が普段どおりでない場合は死戦期呼吸と判断します。

呼吸の確認には10秒以上かけないようにします。10秒かけても判断に迷う場合には呼吸がないものと判断します。

4 胸骨圧迫(心臓マッサージ)

呼吸の観察で心停止と判断したら、ただちに胸骨圧迫を開始し、全身に血液を送ります。

  1. 胸の真ん中(左右の真ん中で、かつ、上下の真ん中)に、片方の手の付け根を置きます。
  2. 他方の手をその手の上に重ねます。(両手の指を互いに組むと、より力が集中します)
  3. 肘をまっすぐに伸ばして手の付け根の部分に体重をかけ、傷病者の胸が少なくとも5cm沈むほど強く圧迫します。

圧迫と圧迫の間は、胸が元の高さに戻るように十分に圧迫を解除することが大切です。

人工呼吸ができない場合はこのまま胸骨圧迫を続けます。AEDが届いたら「6」に進みます。

人工呼吸ができる場合は「5」に進みます。

5 呼吸がない場合は人工呼吸を2回おこないます

胸骨圧迫を30回連続して行った後に、人工呼吸を2回行います。

胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせ(胸骨圧迫を30回連続して行った後に、人工呼吸を2回のサイクル)を、救急隊に引き継ぐまで、又は、AEDが到着するまでできるだけ絶え間なく続けることが大切です。

6 AEDが到着したら(AEDが届いたら、すぐにAEDを使う準備に移ります。)

  1. AEDを傷病者の頭の横におきます。
  2. AEDのふたを開け、電源ボタンを押します。

電源を入れたら、以降は音声メッセージとランプに従って操作します。

  • 貼り付ける位置は電極パッドに絵で表示されていますので、それに従ってください。
  • 傷病者の胸が濡れている場合は、タオル等で拭き取ってから貼ります。
  • 胸に貼り薬がある場合は、はがして薬剤を拭き取ってから貼ります。
  • 心臓ペースメーカーや埋め込み型の除細動器が埋め込まれている場合は、胸に固いこぶのような出っ張りがあります。電極パッドは出っ張りを避けて貼り付けてください。

7 電極パッドを傷病者の胸にはる

  1. 傷病者の衣服を取り除き、胸をはだけます。
  2. 電極パッドの袋を開封し、電極パッドをシールからはがし、粘着面を傷病者の胸部にしっかりと貼り付けます。

8 「除細動が必要」とアナウンスされたら通電ボタンを押す

  1. 電極パッドを貼り付けると「体に触れないでください」などと音声メッセージが流れ、自動的に心電図の解析が始まります。
  2. AEDが除細動(電気ショック)を加える必要があると判断すると「除細動が必要です」などの音声メッセージが流れ、自動的に充電が始まります。
  3. 充電が完了すると、「ショックボタンを押してください」などの音声メッセージが出て、ショックボタンが点灯し、充電完了の連続音が出ます。
  4. 「みんな離れて!」と注意を促し、誰も傷病者に触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。

9 AEDの音声メッセージに従い、心肺蘇生法を再開

  1. 電気ショックが完了すると、「ただちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始してください」などの音声メッセージが流れますので、これに従って、ただちに胸骨圧迫を再開します。
  2. 胸骨圧迫30回、人工呼吸2回の組み合わせを続けます。(人工呼吸ができない場合は胸骨圧迫を続けます。)
  3. 心肺蘇生法を再開して2分経ったら、AEDは自動的に心電図の解析を再び行います。音声メッセージに従って傷病者から手を離し、周りの人も傷病者から離れます。
  4. 以後は救急隊に引き継ぐか、何らかの応答や目的のある仕草(例えば、嫌がるなどの体動)が出現したり、普段どおりの呼吸が出現するまで、「心電図の解析、電気ショク、心肺蘇生法の再開」の手順を約2分間おきにくりかえします。

※成人も小児・乳児も一次救命処置の手順は同じです。

※未就学児の場合には、小児用電極パッドまたは小児用モードを使用します。

傷病者に出血がある場合や、感染防護具を持っていないなどにより口対口人工呼吸がためらわれる場合には、胸骨圧迫を続けます。

お問い合わせ

村山総合支庁保健福祉環境部保健企画課 

住所:〒990-0031 山形市十日町一丁目6-6

電話番号:023-627-1100(総合案内)

ファックス番号:023-627-1126