更新日:2021年2月19日

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と畜検査

食肉衛生検査の流れ画像

矢印

食肉検査の画像

検査の記録集計システム
検査の結果を記録するためには記録補助者が必要です。当所のシステムでは、現場の各所に分散している検査員全員が頭部に通信用のインカムを装着し、構内無線を通じてOA室に待機しているオペレーターに、検査内容をリアルタイムで送信するという方法をとっています。
月毎のデータは各生産農場にお知らせし、疾病の発生の低減に役立ててもらっています。

食肉検査の2枚目の画像

 

豚のイラスト

豚は一度に子豚が10頭ほど生まれ、生まれた直後の体重は1.3kg、6ヶ月間育てられて110~115kgくらいになると出荷されます。

牛のイラスト

高級牛肉として人気の高い黒毛和種の去勢では、28ヶ月齢(2歳半)で出荷され、そのときの体重は720kgくらいあります。牛の品種によって発育の速さに差があり、ホルスタインの去勢は21ヶ月齢くらいで出荷されます。

タイトル細菌検査室

家畜の病気は細菌、ウイルスなどの病原微生物により引き起こされるものが多数を占め、肉眼所見で見つかった病変部位を検査室内で培養などの方法で検索し、病名を決定します。

細菌の画像

顕微鏡下の細菌像 (原図 理化学研究所)
上段左から、バクテロイデス/ウエルシュ菌/腸球菌
下段左から、ビフィズス菌/嫌気性球菌/クロストリジウム

PCR検査
最近では、病原体の探索にその微生物が有するDNAを検出するという方法が用いられ、より正確な確認ができるようになりました。これはPCR法といい、食肉衛生検査の分野では、O-157、サルモネラ属菌、豚丹毒、炭疽などの検査に用いられる機会が増えています。

細菌検査の様子画像

細菌検査のようす

タイトル理化学検査室

臨床生化学検査
血液などを検体として、ビリルビン値、尿素窒素量などを測定します。その結果で黄疸や尿毒症といった診断が下されます。
残留有害物質モニタリング検査
食肉中への動物用医薬品(抗生物質や駆虫薬など)の残留の有無を監視するためにモニタリング検査を実施しています。これはppm(100万分の1グラム)単位の微量な物質の測定となり、成分の抽出を行った後高速液体クロマトグラフィーで計測することになります。
ロータリーエバポレーターの画像

高速液体クロマトグラフィーの画像

HPLC(High Performance Liquid Chromatography)高速液体クロマトグラフィー
ロータリー エバポレーター
試料の蒸留、濃縮を行うための装置

タイトル病理検査室

顕微鏡の画像

腫瘍や腫瘤物などの診断は病理検査にまわされます。そこでは病変部位の超薄切片が作られ、特殊な染色を施すなどして病変の状況を顕微鏡で観察します。


豚の抗酸菌症の病理組織所見画像

豚の抗酸菌症の病理組織所見(H.E.染色)
豚の腸間膜リンパ節、壊死巣内に認められた多核巨細胞の集簇。<原図 動衛研>

タイトルBSE検査室

エライザ法を用いたBSEスクリーニング検査の流れの画像

エライザ法を用いたBSEスクリーニング検査の流れ

BSEスクリーニング検査の流れの画像

特定危険部位
異常プリオンタンパクが蓄積しやすい部位のことで、脳、眼、脊髄、回腸遠位部をいう。特定危険部位は除去したのち焼却される。せき柱については、その部分に含まれる背根神経節のリスクがせき髄と同程度とされたため、平成16年2月16日からBSE発生国の牛せき柱の食品使用等が禁止された。

お問い合わせ

防災くらし安心部食品安全衛生課 

住所:〒990-8570 山形市松波二丁目8番1号

電話番号:023-630-2677

ファックス番号:023-624-8058