水痘
1.水痘(水ぼうそう)とは
水痘(水ぼうそう)は、水痘-帯状疱疹ウイルスによる感染症です。感染経路は、飛沫感染や接触感染で、まれに
経胎盤感染があります。潜伏期間は2~3週間で感染力は強く、冬から春にかけて9歳以下の子どもが発症すること
が多いといわれています。
健康な子どもが罹患しても比較的軽くすみますが、白血病やステロイドなどの免疫抑制剤を使用している人、免疫
不全の人が罹患すると重症になりやすい病気です。
学校保健安全法では、全ての発疹が痂皮化するまで出席停止となっています。
2.症状
- 発疹
体幹から全身(毛髪部や口腔内にも)に出現し、紅斑から水疱、痂皮(かさぶた)と経過していきます。
- 発熱
37~38度台の発熱が2~4日程度続くことが多いとされていますが、発熱症状がない場合もあります。
- その他
大人が罹患すると、肺炎や肝炎、脳炎を合併して重症化することがあります。
- 合併症
2次的皮膚細菌感染症、肺炎、肝炎、脳炎、ライ症候群などがあります。
3.予防接種と対処方法
- 予防接種
任意接種の水痘ワクチンがあります。
副反応はほとんど認められませんが、時に発熱、発疹がみられ、まれに局所の発赤、腫脹、硬結がみられます。
ワクチン接種者の約20%が、その後感染すると発病しますが、軽症の場合が多いといわれています。
- 対処方法
水痘(水ぼうそう)と診断されたら、患部をひっかかないように爪を短く切ったり、皮膚を清潔に保ちましょう。
4.全国の流行状況
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