木材の良さ

山形の木を見つめ直す

sugi.jpg国土の多くが森林に包まれ、美しい木材が豊富に産出される日本では、「木の家の暮らし」という独自の文化を作ってきました。
木の香りや温もり、やさしい手ざわりは、私たち日本人に深いやすらぎを与え続けています。木は地域の自然に長い時をかけながら磨かれ、育まれてきました。それだけに「地元の木」は、その地域の気候風土に最も適した性質を持つ素材といえます。
山形に最良の素材で、山形の風習や生活スタイルに熟知した地元の人の手で建てる住まい。それは、私たちのふるさとで「いつまでも健康で快適な暮らしを」と願う人々にとって、最高の住まいづくりが実現できることに繋がるかもしれません。
「山形の木を見つめ直す」暮らしを考えてみませんか?そして、地元の木に包まれた温もりある「家づくり」を始めてみませんか?

  1. 木材は自然がつくった半永久的に再生産できる材料。
  2. hikari.jpg◎木材は究極のリサイクル材料
    木材は、適切に森林を管理すれば半永久的に再生産できる材料であるとともに、廃材から新たな製品をつくることができるため、循環利用が可能な材料です。 さらに、木材成分から、くり返し利用することが可能な木質プラスチック等の新素材や生分解性ポリマー等として利用する技術が開発されてきています。最後には、燃やして蒸気や電気をつくることで、化石燃料に代わるクリーンなエネルギー源として利用できます。木材を利用することにより、その代金が植林や間伐等の手入れの資金となり、森林整備の推進に貢献します。

  3. 木材は軽くて強い材料です。
  4. ◎比圧縮強度と比引張強度
    スギやアカマツは比重当たりの引張強度や圧縮強度が高いため、軽くて強い材料といえます。軽くて強いということは、①運搬費が安い、②現場での組立が容易、③木材の建物は重量が軽い、というメリットがあります。

  5. 太い木材は火災に強い。
  6. hari.jpg◎鉄、アルミニウム、木材の加熱による強度低下
    鉄は、熱せられると短時間で温度が上がり変形してしまいます。木造住宅は、一見、火災に弱いように思われますが、断面が厚い木材は、表面に着火しても表層に炭化層ができて中まで燃えるのに時間がかかるため、短時間で家が崩れ落ちることはありません。

  7. 木質空間は人の健康や心理面へよい影響を与えます。
  8. ◎人に与える影響
    木材の持つ特性は、人に心地よい感覚を与える材料として様々な特長があります。例えば①断熱性が高く独特の温もりがある、②調湿作用がある、③衝撃緩衝作用がある、④目にやさしい、⑤ダニの繁殖を抑制する、⑥心地よく聞こえる音に調整する、といったものがあります。

  9. 木材は省エネ材料です。
  10. eco.jpg◎製造時における1トン当たりの炭素放出量
    各種材料製造時の炭素放出量は、鉄やアルミニウムといった材料に比べ、木材の方が炭素放出量が大変少ないことから、エネルギーを必要としない省エネ材料であり、地球温暖化防止に大きく貢献する材料であるといえます。

  11. 木材住宅は膨大な炭素を貯蔵しています。
  12. ◎住宅の中に備えられている炭素量
    木造住宅は、鉄筋コンクリート造住宅の約4倍の炭素を貯蔵しており、我が国の木造住宅全体では約1.3億トンの炭素(平成5年)を貯蔵しているという報告があります。炭素を固定した木材を使っている木造住宅は、第2の森林と言えます。

  13. 木質バイオマスには多様な利用の可能性があります。
  14. maruta.jpg◎木質バイオマス資源の様々な利用
    バイオマスとは動植物から生産される再生産可能な有機性資源であり、木質バイオマスには、林地残材や製材工場で発生する端材、建設発生木材等があります。
    化石燃料への過度の依存による温暖化等の地球環境問題の解決のためには、エネルギー源や原材料として木質バイオマスのような再生産可能で環境負荷の小さい資源利用を増やしていくことが重要です。


出典:社団法人全国林業改良普及協会「知ってほしい森と木のこと」

木質ペレットとは?

  1. 再生可能な資源
  2. pelletstove-01.jpg木質ペレットは、間伐材や樹木の伐採時などに発生した枝葉、さらには製材工場などから排出される樹皮・鋸屑・端材といった「木質バイオマス」を原料に作られます。これらの原料を細かく砕き、圧縮して棒状に固めて成形したものがペレットです。大きさは長さ1~2センチ、直径6~12ミリのものが主流です。

  3. 環境にやさしいエネルギー
  4. 木質ペレットの成分は木材と変わりません。そのため、木質ペレットを燃やすときに出る二酸化炭素は、樹木の時に吸収したものだけなので、石油などの化石燃料のように大気中の二酸化炭素を増加させることはありません。さらに、木質バイオマスを積極的に利用することは、間伐の促進にもつながり、森の再生を手助けすることになります。

  5. 取り扱いが簡単
  6. pelletstove-02.jpg小さな円筒形に加工されているため、ほとんど手を汚すことなく簡単に運搬や詰め替えができます。また、乾いているので着火性にも優れています。

  7. 発熱量が大きい
  8. ペレットに加工するときに原料を凝縮させる分、粉砕しただけのチップや鋸屑をそのまま燃焼させるよりも、大きな発熱量が得られます。ちなみにチップと比較した場合、同じ容量あたりのエネルギー量は3倍以上とも言われております。