木の力
- 木は目にやさしく疲れません。
- 木は室内の湿度を調整します。
- 木は熱を伝えにくいので、冷え性でも安心です。
- 木は音をまろやかにし、聞きやすくします。
- 木の家では健康的な生活が楽しめます。
夏、強い日差しが道路やビルに照り返し、目が疲れることはありませんか?
木材は、表面にミクロ単位の細かい凸凹があり、これにより、光が散乱して反射が弱められるため、目にやさしく、また、柔らかな光沢と質感を生み出すのです。
木は呼吸をしています。空気を吸収し、放散しながら、周囲の湿度が一定になるように自動調整する能力をもっているのです。室内の湿度が高いときは湿気を吸い込み、逆に乾燥しているときは水分を放出するので、蒸し暑い夏、乾燥する冬でも、木の家は快適です。
木材には細胞壁がつくる無数の隙間があり、中に熱を伝えにくい空気がいっぱい詰まっているため、身体が冷えるのを抑えられます。
床がコンクリートやビニールタイルなどの場合、足裏の熱を奪い冷やしてしまいますが、木の床では足裏の温度は変わりません。
病院やオフィスなどで、廊下の足音や話し声が大きく聞こえ、気になったことはありませんか。コンクリートや石など硬い材料の内装では、音が必要以上に跳ね返り反響しすぎますが、木の内装では、ほどよい吸音効果が得られ、音がまろやかになります。
木がもつさまざまな特性により、木の家で暮らすと健康で長生きできるといわれています。
たとえば、風邪や病気になりにくいのは、木の湿度調整機能や高い断熱性により、快適な湿度・室温に保持することができるためです。
さらに、抗菌効果のあるフィトンチッド成分が放散され空気を浄化するとともに、人の心や体に作用し気分が爽快になります。ストレスを解消し、情緒を安定させる効果もあるのです。
また、木の家では疲労も少なくてすみます。歩くとき、コンクリートの床は硬いため足や腰でまともに衝撃をうけてしまいます が、木の感触はやわらかく、衝撃を吸収する作用があるため、身体への負担が少ないのです。
出典:日本住宅・木材技術センター「国産材を使った顔の見える木材での家づくり」