更新日:2021年1月29日

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最上川橋梁

最上川橋梁の写真1

一世紀を超えても活躍を続ける白鷹の鉄道橋 最上川橋梁(白鷹町)

『最上川橋梁』は、明治20年に東海道線に架設された橋梁を、大正12年に移設したものである。
鮎の里・白鷹町を流れる最上川に架かるこの橋梁は、一世紀を超えても現役の鉄道橋として使用されており、歴史的にも構造的にも貴重な近代土木遺産である。

あらまし

最上川橋梁は、山形鉄道フラワー長井線で使用されている鉄道橋で、もともとは明治20年に旧東海道本線の木曽川に架設されたものである。
当時としては最長である、200フィートの径間をもった「ダブルワーレントラス」という形式の錬鉄製の鉄橋で、英国で製作されたものである。
このような橋梁は、当時の日本の鉄道技術では建造することができず、イギリス人のC.ポーナルの設計で、パテントシャフト&アクスルトリー社製造の物を輸入した。
旧東海道本線に架けられたこの橋梁は、明治22年に新橋駅-神戸駅間が全通した時によるものであるが、時代の変遷とともに機関車の重量が増し、橋梁が強度不足となったために、山形鉄道フラワー長井線(旧国鉄長井線)とJR左沢線に分かれて移設された。
その際、200フィートあった径間を150フィートに短縮・改造して移設された。
構成は、3連のワーレントラスと9連のプレートガーターになっている。

最上川橋梁の写真2(JPG:75KB)

橋梁(正面)

最上川橋梁の写真3(JPG:90KB)

橋梁(側面)

最上川橋梁の写真4(JPG:98KB)

ダブルワーレントラスの構造

最上川橋梁の写真5(JPG:80KB)

フラワー長井線の列車が走る

最上川橋梁の写真6(JPG:75KB)

最上川に架かる橋梁

最上川橋梁の写真7(JPG:61KB)

9連プレートガーター(左)と3連トラス(右)

遺産データ

最上川橋梁の地図山形県白鷹町大字荒砥甲字松川

【線路内立ち入り禁止】
線路内に立ち入っての写真撮影は大変危険です。

  • 名称:最上川橋梁
  • 竣工年:1923年(大正12)
  • 所有者:山形鉄道株式会社
  • 設計者:C.A.W.ポーナル
  • 施工者:C.A.W.ポーナル
  • 構造:鉄骨造

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