ホーム > 産業・しごと > 研究開発・科学技術・情報通信 > 科学技術 > 山形県科学技術奨励賞 > 山形県科学技術奨励賞について > 第22回山形県科学技術奨励賞授与式
更新日:2024年3月6日
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この知事表彰は、科学技術に関して優れた研究成果をあげた県内の若手研究者を表彰し、研究意欲の向上を図るとともに、将来の研究者の確保に資することを目的としています。令和5年度で22回目を迎え、受賞者には、知事から表彰状と副賞(記念品及び研究奨励金20万円)を授与いたしました。
記念撮影
左より、伊藤科学技術奨励賞審査委員長・伊藤氏・吉村知事・関根氏・村上氏・我妻産業労働部長
氏名:関根 智仁(せきね ともひと)氏
所属:山形大学学術研究院 准教授
業績:「機能性有機材料の電子人工皮膚応用に関する研究」
授賞理由:人工皮膚用薄膜センサの開発において、従来困難であった成膜性向上と高性能化の両立を新規手法により解決した。また、将来に向けたロボットへの実装応用に関する成果においても、優れた実績を挙げている。学術論文発表や招待講演を積極的に行っており、この分野における社会への波及効果も大きいと考えられる。今後もこの分野を牽引していくことが期待される。
氏名:伊藤 滋啓(いとう しげはる)氏
所属:鶴岡工業高等専門学校 准教授
業績:「社会実装を目指した高性能化と長期安定性を両立させたSOFC創製研究」
授賞理由:固体酸化物形燃料電池(SOFC)の開発において、発電性能と安定性の両立が大きな課題となっていたが、独自に開発した添加剤の導入により、問題を解決し、今後の社会実装につながる優れた成果を挙げている。他の燃料電池においても応用可能な技術を開発しており、今後のゼロカーボン社会の実現に向けて、さらなる発展が期待される。
氏名:村上 慎之介(むらかみ しんのすけ)氏
所属:株式会社メタジェン 取締役COO・CIPO
業績:「腸内環境検査用非凍結型糞便採取・保管キットの開発」
授賞理由:腸内細菌のバランスや代謝物質の分析は、健康状態の把握のために非常に重要である。乾燥材の導入により、常温で便を保存・輸送可能な採便キットを開発し、これまで不可能だった便中の生菌の採取や代謝物質の測定を可能にする成果を挙げた。腸内環境評価サービスの普及や腸内環境に関する研究の発展に大いに貢献すると考えられる。
デザイン:東北芸術工科大学 黒田良行氏
製作:(有)たくみまさの、佐野屋鋳金工芸
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