減災対策としての部分補強や住まい方

■住宅の部分的な補強工事

○滞在時間の長い部屋(居間や寝室)に特化した補強

住宅全体の耐震補強ではなく、滞在時間の長い居間や寝室等を補強することにより、人的被害を軽減できます。

○1階を集中的に補強

過去の被害状況では1階部分の倒壊が多いことから、1階部分を集中的に補強することも考えられます。

○屋根や2階以上等の重量の軽減

瓦屋根から金属板葺の変更や、2階部分の除却による建物上部の軽量化により、地震時に建物にかかる水平力を減らし、地震被害が軽減されます。

[ 屋根葺材の変更 ]
[ 2階部分の除去 ]

■補強工事によらない地震対策

○防災ベッドの設置

1階で就寝中に地震に襲われて住宅が倒壊しても、安全な空間が確保され命を守ることができることを目標に開発。鉄骨の骨組みでできており、上部のガードにより10tまで耐えることができます。

○耐震シェルターの設置

地震で住宅が倒壊しても、シェルター部分は潰れずに安全な空間を確保します。滞在時間の長い居間や寝室へ設置することで人的被害を軽減できます。

○家具の転倒防止

テレビや茶ダンス、衣装ダンス等を固定することにより、家具の転倒による災害(圧死)から命を守ります。

○居間や寝室の移動(2階部分の重ならない平屋部分へ)

生活の中心となる部屋を平屋部分に移動することにより、1階部分の倒壊による2階部分の落下、圧死から逃れる可能性があります。